「カノンムジーク🎵 ヨーロッパ研修旅行紀2025 23」

   ~ Milano で lesson (1)

初日に演奏をさせて頂いたQT8にあるサンタマリア・ナッシェンテ教会にてチェロのレッスン

マルケータ先生のチェロレッスン。トップバターは小5(4月になったので新学年)のI君。

曲目は「狩人の合唱」。この曲はアウフタクトと言って拍子の1拍め以外の所からフレーズが始まります。

「呼吸を整えてちゃんとカウントしてその音を大切に発音するとフレーズ感が増して曲がぐっと引き締まります。」

先生はI君の丁寧な演奏に高評価をくださった上で、その空気感やフレーズの高揚感を表情豊かにご指導くださいました。

レッスンを終えて満面の笑み!

「アドバイスをいただいた時の反応が薄い子ですが、フレーズ感がレッスン中にドンドン変わって来ていてしっかり吸収できたように思います」と同席されたお父様のコメントにマルケータ先生も「I君は物静かだけれど、勘の良い賢い子だと思いました。言われたことをやってみようというのがすごく伝わって来て嬉しかったです。今回の旅行できっといろんな経験をしたと思うからそれが彼の音楽にこれからたくさん活きてくれると良いなと思っています」と言ってくださり、I君の今日までの努力も報われて喜びもひとしおでした。

続いてヴィヴァルディのソナタのレッスン

二人とも同じ曲で受講しました。バロックの演奏家として活躍されているマルケータ先生。

ヴィヴァルディの解釈もクリアに説明してくださいます。曲はイ短調。

「ヴィヴァルディの生まれ故郷ヴェネツィアはね、冬が長いの。水に囲まれ、寒くて海風が冷たい上に霧が立ち込めている日々。短調の曲はそんなジメジメした空気を意識して、街中で彩りを求めるかのようにただただ音色を求めて行くと自然と発見があるはず。反対に長調の曲は数少ない晴れた日の喜びを最大限に心から華やかに奏でる。と思えば合奏協奏曲『四季』とかイメージしやすいでしょう?」と説明してくださる先生の言葉が、まさに前日みんなで訪れたばかりの「ヴェネツィア❣」まっすぐに心に届きました。

これからはきっとヴィヴァルディ=ヴェネツィアで生徒さんたちの表現が醸し出されるに違いないと思っています。