「カノンムジーク🎵 ヨーロッパ研修旅行紀2025 25」

   ~ コンサートを支えてくれた人たち 

演奏会を開催するにあたって企画をして会場を押さえ、プログラムを決めて練習をしてチラシを作る。周囲への告知をして入場者を確保する。当日のステージセッティング、本番の進行、終演後の片づけと打ち上げ。後日のお礼状発送。などなど・・

演奏の場面が注目されがちですが、その陰で多くの人たちの協力があるからこそ演奏者がストレスなくステージに立てるのです。

昨年もステージマネージャーのIちゃんが同行してくれたので、とてもスムーズにコンサートを開催することが出来ましたが、今年もそのために2名のステマネ(ステージマネージャの略)が裏方として大活躍してくれました。

カノンムジークのジュニアたちが石巻に被災地訪問コンサートに行った時にも同行してくれたタロ兄さん。今回も動画撮影、カメラ撮影、荷物運びを担いつつ、ステージの進行をすべて把握して椅子と譜面台のセッティングを手際よく捌いてくれました。

タロ兄さんと一緒にステマネをやってくれたのは兄弟が演奏で参加している中1のS君。旅行に参加する時に「ボクは楽器をやっていないけど、参加しても良いのかな・・」と思っていたそうですが初日のコンサートが終わったときに「失敗が出来ない仕事だから、真剣にセッティング表とにらめっこして演奏が始まったらホッとする。その繰り返しがすごく楽しい!」と言ってくれて翌日長丁場だったにもかかわらず、さらに手際よくタロ兄さんとのベストコンビで3時間に及ぶコンサートを安心して任せることが出来ました。

タロ兄さんが撮影で現場を離れていても「次のセッティングは前方の譜面台4本、後方が3本。チェロ椅子は2脚です!」と言った具合に、頼りになるなる❣「演奏だけじゃなくて、こんなに同じ気持ちでステージを見守っている立場の仕事があることを知って、すごく良い経験になったよ」と感想を言ってくれたのがとても印象的でした💛

チェロは飛行機で運ぶのがとても大変な楽器です。機内持ち込みには1席リザーブしなくてはなりません。

預ける場合はバルク搭載と言ってコンテナに入れず手作業で積み上げない方法を利用しますが、それでもリスクがないわけではなく、旅行中はトランクを運ぶだけでも大変なので現地で借りてもらうことに。

そこでミラノで私たちを迎え入れてくださったSatomiさんが楽器店に交渉し、3本のチェロを調達。高額な保証金(事故なく返したら戻ってくるお金ですが・・・)を立替えてくれて、私たちがミラノに到着した時には教会に用意してくださっていました。

そして、私たちが帰国した翌日に3本のチェロを両手と背中に担いで、楽器屋さんまで返却に。感謝をどうお伝えしたらよいかわからないくらいお世話になり、彼女たちが来日する日が来たら今回のお礼もかねて心からおもてなししたいと切に願った瞬間でした。

S「無事返せたからね!」

私「ありがとうね。クレームなかった?修理とか言われなかった?」

S「うん、保証金全額返してもらえたよ。そもそもケースも開けずに『OK!』って言ってたけどね(笑)」