2024年6月。カノンムジーク御影教室に設置されたオールドスタインウエイ。
どうやって日本に届いたのかとても気になっていたので、前の持ち主のKさんに会ってお話を聞きました。
Kさんは兵庫県加古川市のご出身で、大学卒業後ボストンに留学して、そのままボストン美術館に就職。定年を迎えるまでずっとアメリカ生活を続けられたそうです。
1980年代にピアノを求めていろいろな楽器店を探索。その中で「Falcetti Pianos」というピアノ屋さんで出会ったのがこのピアノ。
そのお店はアメリカ・マサチューセッツ州にあるネティックという、ボストンから西に約20km離れた位置にある小さな町にあります。
Falcetti Pianos – Yamaha | Bösendorfer | Estonia | Schimmel | Pre-Owned Steinway
Kさん、何度かそのお店に足を運ぶうちにこのオールドスタインウエイに出会い気持ちが揺れ動きますが、まだ買うほどの魅力を感じないでいて・・・
「ピアノを趣味で弾きたい。」ということで探していたそうですがある日「やっぱりあのピアノが忘れられない!」と思い立ってネティックに。
「不思議なことに、何か月も店頭に置かれたままだったこのピアノを私が契約した直後に別の客がやって来てこれを買いたいと言ったので運命だな、と思いましたよ」
そんなこんなでボストンのご自宅に運びこまれたピアノはそれから日本に帰国するまでの約30年間、Kさんのお宅でゆるりゆるりと弾かれていたそうです。
(音楽教室:明石大久保・神戸三宮・神戸御影・姫路網干・箕面・東京白金)