「スタインウエイ物語 Ⅱ」

2024年6月。カノンムジーク御影教室に設置されたオールドスタインウエイ。

どうやって日本に運んだのか知りたかったので、そのあたりのことも聞いてみました。

被爆ピアノをニューヨークに運んだ時、鍵盤が象牙で出来ているため「国外への搬出入は不可」と外務省の壁が厚く泣く泣く鍵盤を一時的に張り替えて国外に出しました。

でもこのスタインウエイの鍵盤は紛れもないオリジナルの象牙が100年のトキを刻んでいます。

「手に入れた時はこのピアノの生まれた頃のこととか、いろいろ調べましたか?」と聞いてみましたがそれほど興味もなかったようで・・・(^_-)

日本へのお引越しはヤマト配達がボストンにも支店があり、便利だと聞いていたのでそちらへ依頼。

ピアノも問題なく梱包し、「どこかに」届け出をしなくてはならないという手続きもなく日本へ運べたそうです。

考えられる理由としては30年にわたって個人の持ち物であったこと、多くの引っ越し荷物の一部だったこと.

「3000枚を超えるレコードやCDを持ち込む方が税関で引っかからないかと心配だったがピアノに関しては何も気にしていなかった」と言っておられました。

今さらながら、あの被爆ピアノの運搬はなぜあんなに試練が積まれていたのだろう・・・?と思い出してしまいました(*_*)

(音楽教室:明石大久保・神戸三宮・神戸御影・姫路網干・箕面・東京白金)