ピアノソロ曲にフランツ・リストが作曲した「巡礼の年第2年・イタリア」の中にある最大の規模の楽曲「ダンテを読んで」があります。
ダンテは13世紀から14世紀にかけて活躍したイタリアの詩人・政治家で『神曲』は《地獄編》《煉獄編》《天国編》の3部から出来ています。
『神曲』は、地獄をさまよっていたダンテが、好きな女性への崇高な愛・信仰心と、ローマを作った案内役を頼りに、望みのない地獄、余地のある煉獄、そして天国を旅して行くうちに、生きることの本質を知って行くという内容になっています。
リストはその地獄編の冒頭の部分を増4度の音程で見事に状況を表現し、ダンテの作品を見事にピアノの音で再現している大作です。ぜひ一度聴いてみてください。
その【地獄の門】を彫刻で残しているのがオーギュスト・ロダンです。
地獄の門の銘文は、門自身が一人称で語りかける形となっていて、門の自己紹介であると同時に地獄の紹介ともなっています。
その大きな門の一部分に有名な【考える人】が設置されています。
その【地獄の門】と、単独で展示された【考える人】の写真をご紹介します。
フランス・パリにあるロダンが晩年を過ごした邸宅で、今はロダン美術館となっています。
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