「ワルシャワで」

第19回ショパン国際ピアノコンクールが開催されました。

前回からリアルタイムで演奏の様子が映し出されるようになり、深夜にもかかわらずついつい見てしまう2週間でした。

繰り返される予選を潜り抜けファイナルに進んだのは11名。

ワルシャワのオーケストラとコンチェルトを共演しますが、今年からその前に1曲ピアノソロを弾く課題が増えて、「幻想ポロネーズ」が課題曲として取り上げられました。

3日間で11名ですから毎日3~4回コンチェルトを演奏するオーケストラ。その前に10分以上かかるポロネーズソロをステージの上で聴いているオーケストラのメンバーさんたちの心境はいかに・・・・と余計なことを考えつつも素晴らしいオーケストラとの競演で11名の演奏を聴くことが出来て蘇パンにどっぷりと浸かることが出来ました。

今年は、1980年受賞のダン・タイ・ソンが弾いたコンチェルト第2番以来の「第2番での1位獲得」という結果となりました。ほとんどの人が華やかな第1番をチョイスする中でその華やかさを上回る説得力を持って弾かれたに違いない優勝者に、心からエールを贈りたいと思った瞬間です。

前回の2020年ショパン国際ピアノコンクールはワルシャワで実際に聴く予定で航空券と入場券を確保していましたが、コロナ禍で1年延期。さらにそのチケットは翌年にスライドできる権利を頂いていたので渡航のエントリーを活かしていましたが、2021年の秋も再度渡航自粛の要請が入り、行くことが出来なかったのが今でも悔やまれます。