「第九シーズン到来」

ひと昔前、昭和の後期から平成にかけて12月ともなると毎日のように各地でベートーヴェンの「第九交響曲・合唱付き」が演奏されていました。

今でもいたるところで企画開催されていますが、1918年に徳島で初演されたのがきっかけだということはよく耳にしますね。

当時ドイツ人たちの俘虜収容施設が鳴門にあり、施設の署長さんをはじめとするスタッフの手厚いもてなしで、かなり自由な生活が送られていたそうです。

そのため建築のノウハウやドイツ菓子の作り方などが市民のみなさんとの交流の中で育まれていったのですが、音楽の面でも「第九の合唱」を歌ったことにより、まさに音楽が織りなす国境を越えた文化の懸け橋が100年以上も前に叶っていたのは感動的です。

オーケストラの演奏を聴くだけでなく、一緒に歌うことで音楽を共有できる喜び。まさにシラーによる「An die freude/歓喜の歌」の歌詞が心を揺さぶる源だと思います。

《JEWEL》の三人も小編成ながらニーズにお応えして連日演奏をしているようです。写真からは伺えませんがジャジーな編曲でかなりのハイスピードでサビの部分を演奏しているヴィオラパートへのコメントです。