アンドラーシュ・シフ × カペラ・アンドレア・バルカによるオール・モーツァルト・プログラムのコンサートが京都コンサートホールで開催されました。
最後のアジアツァーとされる今回のシリーズは長年培ってきたオーケストラメンバーとシフの文字通り阿吽の呼吸で奏でられる最高の響きです。中国を皮切り日本から韓国へと連日のように移動と演奏を繰り返します。
プログラムもモーツァルトのみならずバッハのピアノ協奏曲を6曲弾き切るという日があったりミックスバージョンがあったり、、、
それはそれは「ほんまもん」をまるで日常と何ら変わりない「at Home」な自然さで表現する巨匠の域を目の当たりにすることが出来る数少ないチャンスでもありました。
京都のプログラムはピアノ協奏曲第23番に始まり交響曲第40番。休憩後はドンジョバンニの序曲から自然に流れ込むように始まるピアノ協奏曲第20番。圧巻のカデンツを経て最後の一音まで乱れることのない楽団との息づかい。
鳴りやまない拍手とスタンディングオベーションに応えてバッハのピアノ協奏曲第1番の1楽章。モーツァルトのピアノ協奏曲第24番の2楽章と疲れも知らない演奏に拍手の手も止まりません。度重なるカーテンコールに続き楽団員を退場させた後に一人戻って来たシフさん。楽団員のいない空席の合間を縫ってピアノの所まで行くと大きな観衆のどよめきが・・・
フッと鍵盤を撫でたかと思うとシューベルトの即興曲第3番を静かに語り掛けるように、いとおしむように。最後のアジアツァーとされている今回のステージを一つ一つ思い出に残しておられるかのようにホールの隅々まで届けてくれました。
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