「雨の名曲」

気象庁より梅雨入り宣言が発表され、今日もしとしとと雨の音が聞こえてきます。

「雨」をタイトルにした曲と言えば、ショパンの『雨だれの前奏曲』とドビュッシーの『雨の庭』が有名です。

♬「雨だれの前奏曲」のタイトルで親しまれている「24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調」はポーランドの作曲家、フレデリック・ショパン(1810-1849)が1839年に完成させた独奏ピアノのための「24の前奏曲 作品28」の中の1曲です。どれも短い曲ですがそんな中で「雨だれ」は約5分で一番長い曲でもあります。

この作品28の前奏曲は24ある長短全ての調性で書かれていて、これはヨハン・セバスティアン・バッハが作曲した「平均律クラヴィーア曲集」に倣ったものだと言われています。

作品が完成したのは1839年1月でショパンは前年の1838年11月から、作家のジョルジュ・サンド(1804-1876)と彼女の子供と地中海に浮かぶマヨルカ島に滞在しています。

「雨だれ」のタイトルは作曲者自身によるものではありませんが、このマヨルカ島で降る雨音にインスピレーションを得て作曲されたと言われています。

その所以は断続的に連打されるA♭音(変イ音)が降りしきる雨音を表現しているように感じられることから付いたタイトルです。

♬「雨の庭」はピアノ組曲『版画』の第3番目の曲で、1903年にクロード・ドビュッシーが作曲しました。

フランスの童謡『もう森になんか行かない』 や『眠れ坊や眠れ』 が引用され、ドビュッシーの母国フランスの庭園に降る雨が描写されています。

この曲では、半音階、全音音階、長調、短調が混在していて約3分の短い曲です。