雄さんの昭和ひとりごと き_5-

(き‐5)雉も鳴かずば撃たれまいに

 仲の良い夫婦をよく「おしどり夫婦」と言いますが、実際のオシドリは夫婦仲が良いとは限らないそうです。本当に仲が良い鳥は雉(きじ)で、オスは命を賭けてメスを守るそうです。猟師やハンターが繁みに近づくとオスが「ケーン・ケーン」と鳴きながら向こうへ逃げて行くので、後を追って撃ち殺した猟師が「バカな雉め」と言ってから表題の言葉を呟いたそうです。しかしバカは猟師で、その繁みの中には卵を抱いたメスが見つからないようにじっとしているのです。雉の夫婦愛、見習いたいものですね。