雄さんの昭和ひとりごと し_5-

(し‐5) シ

 ドレミファソラシの「シ」で、イタリア語およびフランス語(Si)です。英語は B(ビー)ですが、ドイツ語では H(ハー)と言います。注意が必要なのは、そのドイツ語にも B があり、発音は(ベー)で、意味は「シの♭」なのです。英語で「シの♭」は B♭(ビーフラット)ですよね。なぜドイツ語で「シの♭」は Hes ではなくて B 一文字なのでしょうか。それは古くよりドイツでは、多くの種類の管楽器にとって要となっている「シの♭」が「非常に重要な音」だったからではないでしょうか。今でも吹奏楽では、演奏前の全体チューニングを「シの♭」つまり B(ベー)で合わせていますから。

では楽典のお勉強です。「ドレミファソラシ」の音階をドイツ音名で書いてみますので何かの参考にして下さいね。なお「幹音」とは♯も♭も付かない音、「♯系」は幹音に♯が一つ付いた音、「♭系」は幹音に♭が一つ付いた音のことです。

幹 音  C(ツェー)   D(デー)     E(エー)     F(エフ)     G(ゲー)   A(アー)     H(ハー)

♯ 系  Cis(ツィス) Dis(ディス) Eis(エイス )Fis(フィス) Gis(ギス) Ais(アイス) His(ヒス)

♭ 系  Ces(ツェス) Des(デス)   Es(エス)    Fes(フェス) Ges(ゲス) As(アス)    B(ベー)