(て‐5a) Tempo(その1)
「テンポ」と読むイタリア語で、曲の速さのことです。表示する方法には「数字」と「言葉」の二種類があります。今回はその数字による表示法の説明です。皆さんご存じのことばかりと思いますが、今しばらくお付き合い下さいね。 ※ なお、私の使用するパソコンは四分音符の記号が上手く出ません。なので、説明では念のため (四分音符)♩ と書かせて頂きますのでご理解くださいね。
数字による表示法
その曲が1分間に演奏する「拍」の数を、楽譜冒頭の上部に (四分音符)♩=60 や (四分音符)♩=120 のように表記します。普通はこの数字をメトロノームに合わせて、ヴァイオリンやピアノなどの練習をします。
(四分音符)♩=60 なら1分間(60秒)に60拍なので1拍は1秒、(四分音符)♩=120なら1分間(60秒)に120拍なので1拍は0.5秒 ということになります。この「数字による表示法」の便利なところは、その曲を演奏するためにかかる大まかな時間が判る、ということです。
例えば、その曲が4分の4拍子で8小節の曲、つまり32拍の曲の場合、(四分音符)♩=60なら1拍が1秒なので演奏にかかる時間は32秒、(四分音符)♩=120なら1拍が0.5秒なので時間は16秒、ということが判ります。
では、(四分音符)♩=60と (四分音符)♩=120の中間の (四分音符)♩=90の場合は 32秒と16秒の中間の「24秒」なのでしょうか?。 違うのですよ!。 計算してみましょう。実は計算式があるのです。「(1分間 ÷ テンポの数字)× 全拍数 = 演奏時間(秒) 」です。当てはめてみましょう。
(60÷90)× 32 = 約22,4。 つまり、およそ22,4秒 ということですね。
この計算式を覚えると、どんな曲でも大体の演奏時間が判ります。では応用問題です。それぞれ何秒かかる曲でしょうか?。頑張って解いてみましょう。正解は次回(て‐5b)で発表します。
- 4分の3拍子・120小節・(四分音符)♩=120
- 4分の2拍子・ 8小節・(四分音符)♩=40