雄さんの昭和ひとりごと よ_4-

よ‐4)葦

 「よし」と読みます。元々の読み方は「あし」ですが「悪し」に通じるので、「吉し」に通じる「よし」とも読むようになったそうです。江戸の遊郭「吉原(よしわら)」は、もともと葦(アシ)の繁る低湿地を埋めて造られたので「葦原(あしわら)」と呼ばれていましたが、上記の理由で「吉原」に変えられたそうです(他にも説あり)。葦の繁る低湿地ってどんな場所かなと常々思っていたら、先日テレビ番組の取材で撮影スタッフが淀川周辺を歩いたときに、高槻側の河川敷に葦が密生している場所がありました。出演者が土地の人に「ここは何ですか?」と聞くと、ここは「鵜殿のヨシ原」と言って、雅楽の「篳篥(ひちりき)」の蘆舌(ろぜつ)というオーボエのリード部に当たる部分にここの葦を使うために保全活動が行われている場所である、ということが判りました。宮内庁の雅楽部にも毎年納められるほど質の高い葦だそうです。また保全には雅楽の演奏家や文化庁も力を注いでいるそうです。 さて次回は(ら‐4)です。さあ何を書こうかな。