雄さんの昭和ひとりごと (あ-7)

★★★五十音順でご紹介している『雄さんの昭和ひとりごと』 が、7巡目を迎えました。

   「懐かしい話題で、読んだ後も家族で盛り上がっています」

   「そんな逸話があったの、知らなかった」

   「タイムリーで一緒に考えさせられるお話にジーンとなりました」

   「そんなオチがあるんだ~」などなど 多くの反応をいただいて嬉しく思っています。

今年は『昭和が始まって100年目』にあたります。

昭和の時代『今年は明治100年』と言って話題になったことがありますが、

令和の若者たちが昭和のことを私たち昭和人が感じていた『明治100年』のように遥か昔のこと、と思うのでしょうね。

まだまだ続きます。『雄さんの昭和ひとりごと』。

どうぞみなさまご一緒に『昭和100年のひとりごと』をつぶやいてくださいね!★★★

(あ‐7)「アフリカ宅急便」と「トート神」と「阪大交換留学」

 意味不明なタイトルですが、食事マナーの話です。我が家の娘たちが小さかった頃、食べ物を残した時に「アフリカ宅急便に電話して、連れに来てもらうよ」と言って電話をかけるふりをすると、とても怖がって全部食べてくれました。当時アフリカの様々な地域で内戦が起こり、その結果多くの人が難民となって食べる物が無く、ガリガリに痩せた子供たちが悲惨な生活を送っている様子を映したテレビを見ていたからです。「あの子たちと代わってもらうよ」ということです。

また、食事中に食べ物を足元にこぼした時に「トットさんが食べに来て、足をつつくよ」と言うと、怖がってこぼさないようになりました。テレビのクイズ番組などでエジプトの壁画遺跡が紹介されて、体が人間で 口が鳥の嘴の形をした“トート神”が映った時に「あれがトットさんや」と言うと、目を見開いて見ていました。おかげで(?) 二人とも大人になった今、好き嫌いもなく マナー良く食事できるようになっています。

 ところで我が家のすぐ近くに大阪大学の豊中キャンパスがあり、その広大な敷地のあちこちの繁みに野良猫がいます。エサは時々コッソリやりに来るオバサンだけが頼りのようで、どの猫もこの寒空に空腹を抱えてとてもひもじい生活をしています。雨の日などは、どこで凌いでいるのだろうと心配します。

そして我が家には(お‐6)で紹介したように 猫のグエルがいます。猫用のコタツに寝かせてもらって、エサは食べ放題の状態です。このグエルが近ごろエサの選り好みが激しくなってきました。キャットフードは食べずに“おやつ”しか食べないのです。そして、無視するとあちこちでツメを研ぐなどのイタズラを始める始末です。「そんなことをしてたら阪大の猫と交換留学に出すよ」とボヤいても通じず“猫の耳に念仏”です。どうも「アフリカ宅急便」や「トットさん」のようにはいかないようです。