(き‐6) 銀玉鉄砲
子供の時に銀玉鉄砲でよく遊びました。「銀玉鉄砲」とは駄菓子屋で売っていたプラスチック製のおもちゃのピストルで、確か50円だったと思います。タマは、石膏を直径6~7ミリ程に丸めて銀色を塗ったもので、ひと箱に50発ぐらい入ったものを5円で売っていました。それをピストルの上の穴からザラザラと入れるのです。そして引き金を引くと銃先から弾が飛び出しました。5~6mは飛んだと思います。それまでのオモチャのピストルは引き金を引いても巻紙の火薬が「パチパチ」と音を立てるだけで、友達と撃ち合いをしても何も面白くありませんでした。しかしこの銀玉鉄砲は本当に弾が出るので西部劇ごっこが格段に面白くなりました。当時テレビで「ララミー牧場」や「ローハイド」などを放送していたので、男の子たちはみんな西部劇が大好きでした。
空き地などで土管や資材をはさんで「保安官チーム」と「ギャングチーム」、または「騎兵隊チーム」と「インディアンチーム」に分かれて撃ち合うのですが、弾が当たった人は死んで地面に倒れなければなりません。最後まで生き残った人のいるチームが「勝ち」でした。
決闘ごっこもやりました。二人が同時に振り返りながら撃って、早く相手に当てた方が勝ちでした。負けた方はやはり地面に倒れました。
そうして、終わった後は全員で「玉拾い」をしました。玉をできるだけ買わずに済むように、必死で拾いあつめたのです。でも結果的には、遊んだ「後片付け」をしていたことになりますね。う~ん、昔の子供は偉かった!。
・・・先日テレビでマカロニ・ウエスタン「続・夕日のガンマン」をやっているのをみて、私の子供時代を思い出した次第です。