雄さんの昭和ひとりごと (た-8)


(た‐8) 乢

 「たわ」です。山の尾根筋のうち“低くたわんでいる” 部分のことを言い、旅人はここを通って山越えをします。つまり「峠」のことですね。実は「峠」には、他に「垰」や「乢」などの字があり、読み方も「とうげ」以外に「たお」や「たわ」という読み方があるのです。

それは 四国や西日本に多く、愛媛県の宇和島から高知県の四万十しまんとに抜ける「大峠おおたお」、香川県白鳥町から徳島県土成どなり町に抜ける「鵜垰うのたお」、岡山県の津山市から美咲町に抜ける「休乢やすみたわ」、同じく岡山県総社市の「蟻ヶ峠ありがたわ」、真庭市の「蛇ヶ乢おろがたわ」、新見市の「谷田たんだだわ」などがあり、岡山県に多いようです。

ところで、有名な駅弁に「峠の釜飯」や「峠の力餅」がありますが、もしこれが「乢の釜飯」や「乢の力餅」だったら、どんな味わいがしたのでしょうね。