雄さんの昭和ひとりごと (つ-8)


(つ‐8) 津 谷

 「つや」です。山形県最上郡戸沢村にある地区です。地名の由来は “船着き場” である「津」が、大きな「谷」を流れる最上川の岸辺にあるから、と言われています。

「新庄」と「戸沢地区」を結ぶ “主要道路” 建設の時に “地域墓遺跡” が発掘されて「津谷遺跡」と命名されました。“尖頭器” など 東北地方の旧石器時代の 学術的に重要な遺物が多数発見されているようで、研究者や “遺跡マニア” から注目されている地域です。

 地区の最寄駅はJR東日本のローカル線「陸羽西線」の “津谷駅” です。この駅は “ホーム1面・線路1線” で、一日の利用客が40数名という典型的な “ローカル無人駅” です。この路線は、近くを走る国道47号建設のトンネル工事のあおりを受けて3年8カ月に渡る運休を余儀なくされ、今年の1月にようやく全線再開を果たした “奇跡の陸羽西線” と呼ばれる路線です。なぜなら、運休中に代替バスが走ったので このまま路線廃止で良いのではないか、という論議が起きていたからです。

 逆に “復活” を遂げた今は 明るい話題 が起きています。それは現在 奥羽本線 の “新庄駅” まで来ている「山形新幹線」を、陸羽西線 を経由して 羽越本線 の主要駅である “酒田駅” まで延伸しようという計画が、地元の自治体を中心に経済界や観光業を巻き込んで沸き起こっているのです。

 もしこの計画が実現すれば “津谷駅” を 山形新幹線「つばさ」が颯爽と走り抜けることになるのでしょう。ひょっとして、停車する「つばさ」もあるかもしれません。“遺跡” が見つかって主要道路の工事がストップしたり、国道工事の煽りで鉄道がストップしたりと、交通関係で何かと停滞気味だった津谷地区にもようやく明るい未来が見えて来たように思えます。