(て‐8) 店 屋
「てんや」です。いろいろな文献によると、町の人に食べ物を提供する店が江戸時代以降 “店屋” と呼ばれるようになり、そこで出す料理のことを “店屋物” と言うようになったそうです。それがいつしか “蕎麦屋” “寿司屋” “鰻屋” “天麩羅屋” などと、食べ物の種類別に呼ばれるようになっていったそうです。
しかし関西や西日本ではそれ以降もこの言葉は生き続けて、出前でとる料理のことを特に “店屋物(てんやもん)と呼んでいます。私の子供時代も親が時々「てんやもんでも取るか」と言って、親子丼や鍋焼きうどんなどを出前してもらっていました。
なお、高級な料理店など人の集まりで食べる “会席料理” や、それを別の場所に届けてもらう “仕出し料理” は 店屋物や出前よりもグレードが高く、別のカテゴリーに入ります。
以上のことを考えると、「出前」は “配達する行為” のことで、「店屋物」は “配達される料理” のことであると判ります。なお、今日では「ケータリング」や「デリバリー」などの外国の概念も入って来て、一層ややこしくなっていますが・・・
と、書いているうちに食べたくなって来ました・・・。出前でも 仕出しでも 店屋物でも ケータリングでも デリバリーでも、何でもいいから “上寿司” か “鰻重” か “天蕎麦” を、誰か持ってきて下さい!。