雄さんの昭和ひとりごと (のー6)

(の‐6) 「野田阪神駅」

 阪神電車の「野田駅」ではありません。そのすぐ地下にある大阪メトロの駅名で、千日前線の始発駅です。場所的にはJR大阪や阪神大阪梅田から西に2駅(3km)のところにあります。駅名の由来は、むかし大阪市電が阪神電車の野田駅前に停留所を作る時に「野田阪神前」という名前にしたことを、今も踏襲しているらしいです。しかし利用者にとっては紛らわしく、阪神電車に乗ろうとしてこの駅に来てしまう人が時々いるそうです。

ところでその阪神電車の尼崎以西から大阪ミナミの難波に行く場合、今ではみんな阪神なんば線を利用しますね。早くて安いです。しかしこの阪神なんば線の無かった時代は、ほとんどの人が梅田で地下鉄御堂筋線に乗り換えて難波まで行っていました。ただ、知っている人は野田で降りて野田阪神から千日前線に乗って難波まで行っていました。その方が時間も短く、料金も安く行けたからです。

 うんちくはそれくらいにして、駅名の紛らわしいものをもうひとつ。西宮市に「阪神国道駅」という駅があります。でも、阪神電車の駅ではありません。阪急今津線の駅です。ではなぜ阪急の駅に「阪神」の名が付けられているのでしょうか。実は今津線の西宮北口から今津までは高架で、すぐ下を国道二号線が横切っているのです。その国道二号線を昔は「阪神国道」と呼んでいたので、そこに駅を作る時にそれを名前にしたそうです。車で走るとき駅を見上げると、大きく「阪急阪神国道駅」と書かれていて面白いですよ。でも、場所的に駅の利用者が少ないのでマニア

からは「阪急の秘境駅」と呼ばれているようですが・・・。

 この「阪神国道駅」と「今津駅」の関係についてはもうひとつ「うんちく」がありますが、それは次回にお話しさせて頂きたいと思います。