雄さんの昭和ひとりごと (ふー6)

(ふ‐6) 冨美家なべ

 以前(む‐5)で 50年前の大学時代に、定期試験が終わると開放感を求めて四条通りや河原町、三条通りや新京極などをブラブラして洋食のムラセで「わらじカツ」を食べた話を書きましたが、そんなとき他にも食べたお店がありました。それが甘味処「冨美家(ふみや)」です。甘味処なのでメニューは お汁粉・みつ豆・みたらし団子・おはぎ・善哉 などの甘い物が中心でしたが、なぜか麺類もありました。なかでも鍋焼きうどんの「冨美家なべ」は、玉子・海老天・椎茸の旨煮・焼穴子・焼餅などが乗っていて、豪華で美味しい割に値段が安かったことを憶えています。店は四条・河原町を少し上がった所にありました。なぜこの「冨美家」の事を思い出したかと言うと、先日何気なくテレビを見ていたら文也君という登場人物が出て来たので「文也→ふみや→冨美家」という単純思考に陥ってしまったのです。これぞ食欲の成せるわざでしょう。

 そこで、気になったので調べてみました。すると、お店は今も元気に営業していて「冨美家なべ」も提供しているようです。しかし、場所は「堺町通・蛸薬師下ル」に変わっていました。あの有名な錦市場から堺町通りを北に少し歩いた所です。ということは ♪~姉三六角蛸錦 だから、この堺町通りを5・6分上がると あの高田渡の「コーヒーブルース」で有名な三条・堺町の「イノダコーヒ」に着くはずです。なので、こんど京都に行ったらお昼を冨美家で食べて 食後のコーヒーをイノダで楽しみたいと思っています。