雄さんの昭和ひとりごと (へ6)

(へ‐6) ヘ 音

 「ヘおん」です。音楽をやっている人なら「ああ“ファ”の音ね」と分かりますが、そうでない人は「 への音?、それってブログのタイトルに いいの?」と言うでしょうね。はい“ヘ”は“ファ”なのです。

今回は久しぶりに楽典のお勉強で、音名や音階の復習です。イタリア音名の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」を 日本音名では「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ 」と呼ぶのでしたね。そして、ド を主音とした長調を“ハ長調”、レ を主音とした長調を“ニ長調”(以下、略)と呼ぶこともやりました。また、長調の音階は主音(最初の音)から 全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音 の関係になるように音を当てはめると完成するのでしたね。なので“ファ”を主音とする“ヘ長調”は ファ・ソ・ラ・♭シ・ド・レ・ミ・ファ という音階で構成されます。楽典を勉強中の人は、他の調の音階も作ってみましょう。

次に、ピアノ譜を思い浮かべて下さい。右手パートが「ト音記号」、左手パートが「ヘ音記号」で書かれています。つまり、ト音記号は「高い音用」であり ヘ音記号は「低い音用」なのです。オーケストラなどの演奏会の時、本番前に舞台の下手袖(しもてそで)で待機するのがヴァイオリン・フルート・トランペットなどの高音パートの人たちで、上手袖(かみてそで)で待機するのがチェロ・コントラバス・トロンボーン・チューバなどの、俗に「ヘ音族」と呼ばれる低音パートの人たちです。「ヘ音族」って、面白い呼び方ですね

・・・って、このまま文章を終えてしまうと「オチ」が付かず落ち着かないので「ネタ」をひとつ出します。最初に「への音?、それってブログのタイトルに いいの?」と書きました。実は「屁(へ)」は英語で「ファ・・ート(fart)」と言います。はい“へ”は“ファ”なのです。