(む‐6) 昔むかしの 真冬の出来事
ストーブといえば“石炭ストーブ”しか無かった時代のお話です。
「昔むかしの 真冬のできごと 男は寒くて石炭くべた 女は暑くてコートを脱いだ 男はそれでも石炭くべた 女は暑くてマフラーとった 男はそれでも・・・」と、寒い男はストーブに石炭をどんどん入れて 暑い女は着ている物をどんどん脱いで行く物語。実はフォークソングで、曲名「女と男」作詞・作曲 向井修二、歌・リトルマギー、1968(昭和43)年の曲です。
以前このブログでアリスの谷村新司氏の訃報をお伝えした折に「私の歳で学生時代に関西の深夜ラジオを聴いていた人達は、半世紀前に谷村氏が率いた“ロックキャンディーズ”の名前を今も忘れません」と書きました。当時、そのロックキャンディーズと人気を二分していたのが、この“リトルマギー”なのです。毎日放送の深夜ラジオ「歌え!MBSヤングタウン(ヤンタン)」では リスナーから人気の高い曲を「今月の歌」としてひと月間、毎日流しました。ロックキャンディーズの「どこかに幸せが」はもちろん、この「女と男」も1969(昭和44)年に“ヤンタン2月の歌”として放送されました。きわどい歌詞ですが、最後にあっと驚く“オチ”が待ち受けていますので、YouTubeなどでぜひ聴いてみて下さいね。
そうそう、きわどい歌詞といえばやはり当時の深夜ラジオでよく聴かれた「僕にさわらせておくれ」という曲もありました。このブログの(ち‐5)でも紹介した“ピンクピクルス(柴漬け)”という京都の女性フォークデュオの曲で、とても美しいハーモニーが心に残る歌です。歌詞を少し紹介します。
1 僕にさわらせておくれ 君のその黒い髪 僕にさわらせておくれ 君の黒髪 小さな貝殻一つ拾って つけてあげよう 惑いのその髪に
2 僕にさわらせておくれ 君の甘いくちびる 僕にさわらせておくれ 君のくちびる 草にかかった露を拾って つけてあげよう その甘いくちびるに (以下略)
という具合に 触る場所が下へ下へと下がって行き 聴いていてハラハラドキドキする歌ですが、女性二人が綺麗なハーモニーで歌うので少しも違和感はありませんでした。この曲も“ヤンタン今月の歌”としてひと月間流されていました。やはりYouTubeにUPされているので良ければ聴いてみて下さいね。