(め‐7) 売布神社
阪急宝塚線の「宝塚」駅から二つ目にある駅です。名前の由来は、駅から歩いて5分のところに「売布神社」があるからです。この神社は 推古天皇が610年に創建したと伝えられ、「下照姫神」を主祭神としてお祀りしています。ではいったい、何と読むのでしょうか?。はい “めふ じんじゃ” です。阪急の「難読駅名」の一つに入っています。この「売布神社」駅の西隣が「清荒神」駅で、東隣が「中山観音」駅です。つまり、格式のある寺社が三つ並んでいるのです。いずれも宝塚市ですが 豊中市には「服部天神」駅があるので 阪急宝塚線が「参詣路線」と呼ばれる由縁となっています。阪急は他にも、今津線の「門戸厄神」や 京都線の「総持寺」「崇禅寺」「長岡天神」、嵐山線の「松尾大社」など “寺社名駅” が沢山あります。また、駅名にはなっていませんが宝塚線の岡町駅は広大な「原田神社」の境内にあるし、曽根駅の前には “萩の寺” で有名な「東光院」があります。
阪急創設者の小林一三は 国鉄(現JR)や阪神電鉄に遅れて人口密度の低い地域に線路を敷設せざるを得なかったので 乗客を増やすために数々の方策を講じました。沿線を宅地開発したり ターミナルの梅田に百貨店を開いたり 終点の宝塚に温泉や遊園地や少女歌劇を創ったり 沿線に大学や学校を誘致したことは有名です。
しかし、建設の段階で線路を有名な神社仏閣を縫うように敷いたことはあまり知られていません。萩の寺の東光院などは、梅田にあった寺をわざわざ小林が頼んで曽根に移設してもらったほどです。それぞれの寺社の初詣や縁日などの参詣に阪急を利用する人は膨大な数にのぼるのではないのでしょうか。
そのおかげで、いま私は散歩がてらに箕面駅から大滝や龍安寺を訪れさせて頂くことができるのです。