(め‐8) 目 は
“目は口程に物を言う”
このブログの(の‐8)で「ノンバ」を採り上げました。意味は “言葉によらない伝え合い” で、表情や目の動き、服装や身振り手振りなどで 自分の意思や感情を相手に伝える、というものです。昔の「ジェスチャー」というテレビ番組はその先駆けだった、とも書きました。
そこで今回、身体の部分を使った慣用句について調べてみたところ、「頭」から「足」まで 膨大な数にのぼることがわかりました。その多くは「目と鼻の先 → 非常に近い」や「頭を冷やす → 興奮を鎮める」のように、なんとか他の表現に置き換えることができました(ニュアンスは大きく変わってしまいますが・・・)。
しかし、「目から鱗が落ちる」や「耳にタコができる」「鼻の下を伸ばす」などのように、ほかの言葉では表現できない慣用句も数多くありました。
このブログの(あ‐4)「足」で、教員時代に 府教委主催の大規模な催し物に関わり、そのあと係教員たちで記録集を作成した時の “苦労話” について書きました。「作成する文章に身体の部位を用いた表現を使ってはならない」という通達が上から下りてきたのでした。茶道係の人の書いた「今回用意された茶菓子は、足が速くて困った」は「傷みやすくて苦心した」に変えさされて「これでは言葉狩りだ。まともな文章は書けない」と憤慨した人もいましたが、結局は 主事の「体に障害のある人も読みますので」という説明に押し切られて、すべての係教員がブツブツ言いながら自分の文章を書き直していました。この “身体を使った表現方法” がいかに多くの人に使われていたか、ということですね。
私の「指揮者の生徒が全ての部員に目を配り、時には “アイ・コンタクト” をとりながら棒を振っていたのが印象的でした」という文章も引っ掛かりました。どう変えたのかは覚えていません・・・。おそらく “全文カット” したのでしょう。“目は口程に物を言う” は、今でも「禁句」になっているのでしょうか?。