(も‐5)モノレール
自宅の近くをモノレールが走っています。「モノレール」と聞くと、昔あった奈良ドリームランドや大阪万博の会場をグルグル回っていたものを想像します。姫路の人なら昔、手柄山であった博覧会場と姫路駅の間を走っていたものを思い出すかも知れませんね。自宅の近くを走っているのは「大阪モノレール」という大阪府が出資する第3セクターの公共交通機関です。始発駅が「大阪空港」、終着駅が「門真市」、途中「蛍池」で阪急宝塚線と、「千里中央」で北大阪急行・大阪メトロ御堂筋線と、「山田」で阪急千里線と、「南茨木」で阪急京都線と、そして終点の「門真市」で京阪本線とそれぞれ連絡しています。JR京都線(東海道線)とは、線路は交差しているのに駅がないので連絡はできません。「連絡」とは「乗換えできる」という意味なのです。つまり、大阪市を中心に各地に延びた路線を「横」につなぐために造られた路線なのです。線路は大阪外環状線道路の上に造られており、数年後には延伸されて「門真南」で大阪メトロ長堀鶴見緑地線と、「鴻池新田」でJR学研都市線(片町線)と、「瓜生堂」で近鉄奈良線とそれぞれ連絡できることになっています。そしてもっと将来的には南は堺市まで、西は大阪空港をくぐって西宮方面まで延伸することになっています。まあ、こんな壮大な話は別にして、私的(わたしてき)に言えば、京阪沿線の「枚方」などでよく行われる会合に出かけるのに便利に使わせて頂いています。自宅の最寄駅の「柴原阪大前」から乗って「門真市」で京阪に乗換えて「枚方市」まで(1時間10分・780円)。もう一つのルートとして、やはり最寄り駅の阪急宝塚線「石橋阪大前」から「大阪梅田」、地下鉄「梅田」から「淀屋橋」、そして京阪で「枚方市」まで(1時間3分・780円)があって、時間・料金共に同じです。しかし歩くことの少なさから私はモノレールのルートを使っています。・・・そしてこの大阪モノレールは、実は「隠れた穴場」として車窓ファンに人気があるのです。まず大阪空港を出たらすぐに飛行機が間近に見えます。次に「少路」の前後で大阪市内が一望できる景色の良いところがあり、遠くには「あべのハルカス」が見えます。次に「万博記念公園」では故・岡本太郎氏デザインによる「太陽の塔」の目の前を通ります。次に「南摂津」のあたりで新幹線の鳥飼基地を真上から見下ろします。新幹線の車両がずらりと並んだ風景は圧巻です。そして最後に広い淀川を船舶の航行を邪魔しないように高高度で渡りますが、まるでヘリコプターで空中散歩しているようなスリリングな気持になります。座席は横並びの「ロングシート」ですが運転手のすぐ後ろにだけ前を向いて座れる二人掛けの「ロマンスシート」があり、前面展望の迫力から子供たちに人気の席となっています。よければご家族で一度乗りに来て下さいね。エキナカの休憩所や自動販売機なども充実していますよ。
ところで新年が明けました。おめでとうございます。皆様、本年もこのブログをよろしくお願いいたします。