雄さんの昭和ひとりごと (わ・を・ん-7)

(わ・を・ん‐7) 和 音

 またまた “和音” です(・・・すみません)。和音の英語は “Chord(コード)” です。これまでこのブログで「ウクレレ」と「ピアノ」の “コード弾き” について書きましたが、今回は「ギター」のコード弾きを採り上げたいと思います。

 ギターは世界各地の民族による民俗音楽や民俗舞踊の伴奏などにも使われる幅広い楽器ですが、奏法としての主なものは「禁じられた遊び」や「アルハンブラの思い出」のような曲を弾く “クラシック奏法” 、ベルギーのギタリスト 故ジャンゴ・ラインハルト氏が考案した “ジプシー・ジャズ奏法” そして、歌謡曲やフォークソングなどの弾き語りをするための “コード奏法(コード弾き)” の三種類だと思います。今回はその “ギターのコード弾き” について少し書いてみたいと思います。

 ギターには6本の弦が張ってあります。ギターを構えたとき、いちばん下にくるのが第1弦(音はミ)で最も細い弦で、音も高いです。その上が第2弦(音はシ)、その上が第3弦(ソ)、その上が第4弦(レ)、その上が第5弦(ラ)、そしていちばん上が第6弦(ミ)で最も太い弦で、音も低いです。

 次に、押さえる場所 “ネック” ですが、ネックには付け根まで“フレット” という金属の仕切しきりが半音の間隔で付いています。なので例えば、第1弦(ミ)の第1フレットを押さえて弾くと「ファ」の音が鳴る、という仕組みになっています。お解りですね。

 では、ギターでコード弾きをする具体的な例を挙げさせて戴きます。曲は(な‐7)でも紹介した「なんとなく なんとなく」です。

まず、歌詞とコードです。ひとつのコードごとに4拍あります。

 (C)君と (Dm)逢った (G7)その日 (C)から (Am)何と (Dm)なく (G7)しあわ (C)せ

 (C)君と (Dm)逢った (G7)その日 (C)から (Am)夢の (Dm)ような (G7)しあわ (C)せ

 (C)こんな (E7)気持ち (E7)初めてなの(Am)さ (Am)わけて (D7)あげたい (D7)このしあわせ (G7)を

 (C)何と (Dm)なく (G7)何と (C)なく (Am)大声 (Dm)あげて (G7)叫びた (C)い

次に、押さえ方です。

 C ・・・1弦 開放弦(ミ) 2弦 1フレット(ド) 3弦 開放弦(ソ) 4弦 2フレット(ミ) 5弦 3フレット(ド) 6弦 開放弦(ミ)

 Dm・・・1弦 1フレット(ファ) 2弦 3フレット(レ) 3弦 2フレット(ラ) 4弦 開放弦(レ) 5弦 開放弦(ラ) 6弦 弾かない

 G7 ・・・1弦 1フレット(ファ) 2弦 開放弦(シ) 3弦 開放弦(ソ) 4弦 開放弦(レ) 5弦 2フレット(シ) 6弦 3フレット(ソ)

 Am・・・1弦 開放弦(ミ) 2弦 1フレット(ド) 3弦 2フレット(ラ) 4弦 2フレット(ミ) 5弦 開放弦(ラ) 6弦 開放弦(ミ)

 E7 ・・・1弦 開放弦(ミ) 2弦 開放弦(シ) 3弦 1フレット(#ソ) 4弦 開放弦(レ) 5弦 2フレット(シ) 6弦 開放弦(ミ)

 D7 ・・・1弦 2フレット(#ファ) 2弦 1フレット(ド) 3弦 2フレット(ラ) 4弦 開放弦(レ) 5弦 開放弦(ラ) 6弦 弾かない

 

以上です。押さえる指の数は各コードとも三本で、1フレットが人差し指、2フレットが中指、3フレットが薬指です(Amの「3弦2フレット(ラ) 4弦2フレット(ミ)」は4弦(ミ)を中指で、3弦(ラ)を薬指で押さえます)。そして、左手で上記のコードを押さえて、右手で6弦から1弦までの各弦をを一気にかき鳴らすのがギターのコード弾きなのです。

なお、カノンムジークではギターのレッスンも実施していますので、ギターに興味を持たれた方は一度教室を覗いてみて下さいね。懇切丁寧にご指導させて戴きます。ではこのブログ、次回また(あ‐8)から再スタートしますのでよろしくお願いいたします。