雄さんの昭和ひとりごと -み_3-

(み-3)岬めぐり

 皆さんお馴染みの歌ですね。作詞・山上路夫、作曲・山本厚太郎、歌・山本コウタローとウィークエンド、1974年の曲です。昭和のフォークに「想い出(思い出)」を歌った曲は多く、このブログでもこれまでに何曲か採り上げてきましたが、それは別れた相手と一緒に過ごした想い出の場所(スキー場・渚・喫茶店・映画など)です。しかし、この曲はそうではありません。「あなたが話してくれた岬に、二人で行く約束をしたが、今ではそれが叶わなくなった」ので「僕はその岬を独りで訪ねてきた」です。私はこの歌を始めて聴いたときから、二人は別れたのではなく彼女が亡くなったので一緒に行けなくなったのだろう、だから曲名が「想い出の岬」ではなくて「岬めぐり」なのだろう、と勝手に思っています。ところで以前、山本コウタローさんが音楽番組で「僕は走れコウタローと岬めぐりで30年以上生活してきました」と話して客席を笑わせていましたが、実際の彼はタレント・作曲家・政治活動家・学者(環境学)・大学教授などを務める多彩な才能の持ち主です。しかし残念なことに、昨年7月にご病気のため73歳で亡くなられました。慎んでお悔やみ申し上げます。