雄さんの昭和ひとりごと -め_3-

(め-3)めだかの兄妹(きょうだい)

 作詞・荒木とよひさ、作曲・三木たかし(編曲・坂本龍一)、歌・わらべ、1982年リリースの歌です。この曲は1976年から1986年にかけて放送されていた朝日TV系列の高視聴率バラエティー番組「欽ちゃんのどこまでやるの(欽どこ)」の挿入曲です。「わらべ」は番組中の三姉妹「のぞみ・かなえ・たまえ」によるユニットで、1番はすずめの、2番は子猫の、そして3番はめだかの、それぞれ兄妹が大きくなったら何に成る? という子供達の成長と将来性を歌っています。この曲が番組で放送されたとたん、全国の保育園・幼稚園・小学校の先生方から問合せが殺到したそうです。100万枚を超えるミリオンセラーになったのもよく分かります。ところで「欽ちゃん」とは皆さんもご存じのようにタレントの萩本欽一さんのことですね。彼は「数字(視聴率)の獲れる男」の異名を持つ多才な人物で、同時期(1975年~1985年)にフジTV系列で放送されていた「欽ちゃんのドンとやってみよう!(欽ドン)」も人気のあるバラエティー番組でした。この番組でも「良い子・悪い子・普通の子」というコントを演じる「よしお・わるお・ふつお」の三兄弟がユニットを作り「ハイスクール・ララバイ」という歌を大ヒットさせました。この「欽ドン」ですが、実はテレビ放送が始まる前の1972年からラジオで「欽ちゃんのドンといってみよう!(欽ドン)」という番組がありました。関西では朝日放送による21:20~21:30の10分番組としての放送でした。テーマに沿ったリスナーからの面白いハガキを欽ちゃんが読み上げるという内容で、その時からあった「良い子・悪い子・普通の子」や「母と子の会話」などが面白くて私はよく聴いていました。20歳の時に病気で入院した時も消灯した病室でイヤホンを耳に入れて密かに聴いていて、笑いをこらえきれなかった時などは同室の人たちから変な顔をされたりしました。昭和48年の、遠く懐かしい思い出です。