雄さんの昭和ひとりごと -や_2-

(や‐2)「ヤング」という言葉

 このブログでこれまで何度か、ラジオの「ヤングタウン(ヤンタン)」や「ヤングリクエスト(ヤンリク)」を採り上げたが、当時は「ヤング」が一つのキーワードになっていたと思う。私は聴かなかったが東京系の深夜番組にも「ヤング・ヤング・ヤング」というのがあったし、雑誌でも「ヤングソング」や「ヤングセンス」など「ヤング」を売りにしたものが多かった。また日本語の「若い」もよく使われ、奥村チヨが歌ったヤンリクのテーマソングの中に「♪~若いうた」という歌詞があったし、チューインガムの歌う「海の見える放送局」にも「♪~若いメロディー」がある。三田 明が歌い、映画にもなった「若い港」は若い人たちに「ヨーソロ」という船員言葉を流行らせたぐらいだ。当時のヤングは、後に「団塊の世代」と呼ばれる人数の多い世代だ。ところで今「ヤング」の付く言葉で注目されているのは「ヤングケアラー」だ。介護の必要な家族を高校生や中学生、場合によっては小学生の人たちが世話をして支えている。何とかしなければならない。そして、昔のヤング世代も、もうじき介護を受ける立場になる。医療にしても年金にしても、大人数を少人数が支える時代がもう来ているのだ。