雄さんの昭和ひとりごと -い_2-

(い‐2)「〇の母」。「い」から始まる名前の婦人薬。更年期障害によく効くそうです

昔「凡児の、娘をよろしく」という、テレビの視聴者参加番組があった。喜劇人で文化人でもあった西条凡児さんの司会で、嫁ぎ行く娘とその父親が出演し、父娘のこれまでの葛藤や男親としての寂しさなどを披露して、観客や視聴者の笑いと涙を誘った。そして最後に、帰って行く親子に凡児さんが「ハイ、おみやげ、おみやげ」と言って「〇の母」の詰合せの入った袋を手渡すのが、この番組の「売り」だった。製薬会社がスポンサーだったからだね。なお、番組のテーマソングは「はしだのりひことエンドレス」が歌う「嫁ぐ日」だった。はしだのりひこ(本名、端田宣彦)さんはシンガーソングライターだが、ザ・フォーク・クルセダーズへの参加に始まり、「風」のシューベルツや「花嫁」のクライマックスなど、バンド結成のプロデューサーとしても力を発揮した人だ。この「嫁ぐ日」も、聴くと涙が出そうになる。私自身、二人の娘を嫁がせたからだろうか、二番の歌詞などは特に心に浸み込んでくる。ああ、出演したかったなあ・・・。そして、おみやげの「〇の母」を妻にあげたいなあ・・・。