雄さんの昭和ひとりごと -こ_2-

(こ‐2)「魂柱(こんちゅう)」

 小さな木の棒だが、ヴァイオリン族(属)の楽器にとっては音質に関わる、正に「魂の柱」。f孔から覗くと見え、その機能は楽器の表板と裏板とを内部で繋ぐこと
により表板の振動を裏板に伝えさせ、楽器を響かせる。なので、魂柱の材質・太さ・位置は楽器の音質に重大な影響を及ぼす。もともと楽器の音質の良し悪しは様々な要
素に左右され、楽器職人の腕前・楽器本体の材質・膠(にかわ)やニスの材質・弦や弓や松脂の良し悪し・演奏家の腕前などによるが、その中に魂柱も含まれるのだ。と
ころで「魂柱」を「魂注」と書いてしまうことがある。「魂を注ぐ」・・・う~ん、心がけて生きて行こう。