雄さんの昭和ひとりごと -し_2-

(し‐2)「市民病院の地下食堂」の「うどん自動販売機」

神戸中央市民病院が、まだ布引にあった時の話です。若いときに自然気胸という病気で入院したことがありました。夜、空腹になったときに食堂の営業が終わっていて
も、本格的な天ぷらうどんを食べることができました。「うどんの自動販売機」というものがあったのです。お金を入れてボタンを押すと機械の中でカシャカシャカシャ
という大きな音がして、やがて取り出し口に「スーッ」と出てきました。七味唐辛子のビンもぶら下がっていました。食べたあと、プラスチックの容器はカゴに返却しま
した。熱くって美味しかった。…でも、もう食べられない。