雄さんの昭和ひとりごと -し_3-

(し-3)「昭和フォーク特集」をまだしばらく続けます。きょうは「昭和ブルース」です。

 作詞・山上路夫、作曲・佐藤 勝、歌・ザ ブルーベル シンガーズ、1969年の曲で俳優座制作の映画「若者はゆく‐続・若者たち‐」の主題歌です。両親を亡くした兄姉弟5人が互いに協力し合い、時にはぶつかり合いながらも慎ましく生きて行く物語で、出演者も前作「若者たち」と同じ、佐藤オリエ・田中邦衛・山本 圭・橋本 功・松山省三・他です。ドラマの内容に比べると歌詞も曲も暗いです。一番の歌詞を引用してみます。・・・産まれた時が悪いのか、それとも俺が悪いのか、何もしないで生きて行くなら、それはたやすいことだけど。この世に産んだお母さん、あなたの愛に包まれて、何も知らずに生きて行くなら、それは易しいことだけど・・・です。前作の主題歌「若者たち」(詞・藤田敏雄、曲・佐藤 勝、歌・ザ ブロードサイド フォー)も一番が・・・君の行く道は果てしなく遠い、だのになぜ、歯を食いしばり君は行くのか、そんなにしてまで・・・という苦しい歌です。あの時代は暗い雰囲気の曲が流行っていたのですね。でも二曲とも、曲の最後には希望の光が見えてきます。一度聴いてみて下さいね。ところで「昭和枯れすゝき」(さくらと一郎)も暗かったなあ。