雄さんの昭和ひとりごと -を-

(を)「を」の発音

 歌うとき、歌詞に「~を」が出てくると「オ」ではなく「ウォ」と発音しますよね。私自身もそう心がけているし、歌番組などで歌手もそう歌っています。そのほうが優しく響くからでしょう。しかし、元々「を」は「ウォ」と発音したのです。対応する字もあります。たとえば「ウィ」のひらがなは「ゐ」カタカナは「ヰ」、「ウェ」は「ゑ」と「ヱ」、そして「ウォ」は「を」と「ヲ」なのです。「を」だけが現役で頑張っているのですね。しかし最近「服お買う」とか「街え出る」などの妙な表現が若い人を中心に増えているようです。もっと「を」を大切にしましょうね。余談ですが、私の親世代は小さい「イ」「エ」「オ」を発音する習慣がなかったらしく、フェリーのことをフエリーと言ったりしていました。しかし今の私たちもウィスキーを「ウイスキー」と言ったり、ウィンナーを「ウインナー」と言ったりしています。どうも「ウィ」の発音は甘くなりがちですね。日本語に「初産(ういざん)」や「外郎(ういろう)」が、あるからかな?。