雄さんの昭和ひとりごと け_5a-

(け‐5a)京阪電車(その1)

 大学三回生の時に下宿を東山二条から山科に移しました。最寄駅は京阪電車京津線の「日ノ岡」でした。駅と言っても道路の上に乗り場がある「電停」でした。電車は可愛い二両編成でした。キップは車掌さんから買いました。途中、九条山を越える「山越え区間」もありました。日ノ岡から乗って、三つ目の「東山三条」で降りました。東山三条もやはり道路上の電停でした。着いて、ドアが開くと同時に足元のステップがパタンと降りて下車しやすかったです。車掌さんにキップを渡して、バスや車に気を付けながら道を渡りました。このように当時私が景色を見ながらのんびりと乗った区間は、今は四両編成の電車が道路の下を地下鉄のように走っています。市バスや他の車と並んで、のんびりと道路の上を走っていた二両編成の電車が懐かしいです。