雄さんの昭和ひとりごと -ほ_3-

(ほ-3)坊や大きくならないで

 作詞・作曲 チン・コン・ソン(ベトナム)、訳詞 浅川しげる、歌 マイケルズ・高石ともや・カルメンマキ・他、1968年の曲です。以前このブログで、昭和は「レトロ」や「懐かしい」だけではなく、社会的・人権的には厳しいことも多かった時代である、と書きました。この曲もそんな歌です。愛する我が子の成長を願わない親はいません。しかし、この曲が出た1968年当時のベトナムは、戦争がどんどん激しさを増していた時です。「この子が大人になると、やがて戦争に取られてしまう・・・。坊や、どうか大きくならないで・・・」という母親の、悲痛な心の叫びの歌なのです。マイケルズは日本の男性三人グループ、高石ともやさんとカルメンマキさんは皆さんご存じですね。当時高校生だった私も深夜ラジオでよく聞きました。それぞれ、歌詞やメロディが少し異なりますが、歌の神髄は同じだと思います。いちど聴き比べてみて下さいね。