雄さんの昭和ひとりごと ひ_4-

(ひ‐4)秘 史

 「ひし」です。世間に知られていない歴史、隠された歴史上の事実、またそれを記した書物のことです。すぐに思い浮かぶのは「元朝秘史」という中世モンゴルの歴史書です。チンギス・ハンの一代記と言われる有名な物語ですが、有名すぎてなぜ「秘史」と呼ぶのか判りません。「秘」を使うと、人が余計に注目してくれるからでしょうか?。それで思い出すのは吉川英治の「鳴門秘帖」です。主人公の隠密・法月弦之丞を若き日の田村正和氏が好演した1977年のNHK金曜時代劇でした。アパートの部屋でこのドラマを見ながら買ってきた総菜で晩御飯を食べていた事を思い出しました。当時私は独身で、ある高校の非常勤講師をしていましたが、早く教諭になって人並みに身を固めたいと思っていました。少しほろ苦い想い出です・・・。 さて次回は(ふ‐4)です。さあ何を書こうかな。