雄さんの昭和ひとりごと (まー5)

(ま‐5) 魔 笛

 「まてき」と読みます。あのモーツァルトが亡くなる直前に書いたオペラ(K,620)です。体調が非常に悪化した中で仕上げたにも関わらずとても楽しくて、大人から子供まで楽しめる今のミュージカルのような内容です。タイトルの「魔笛」は「魔法の笛」という意味で、主人公のタミーノ王子が苦難に遭遇した時に吹くと、たちどころに道が開けるという笛なのです。また、お供のパパゲーノには「魔法のベル」があたえられており、たたくと苦難が開けます。ミュージカル「メリーポピンズ」に出てくる呪文「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」と同じですね。優しいです。

物語は3時間を超える大作ですが、劇中の歌も楽しく、パパゲーノが歌う「おいら鳥刺しホイサッサ」や「パパパ」、夜の女王が歌う「アリア」など名曲も沢山あって、あっという間に観おわりますよ。なお、ストーリー的には後半のどんでん返しが圧巻です。ビデオのお勧めは、映画監督のベルイマン氏が制作した作品です。