「カノンムジーク🎵 ヨーロッパ研修旅行紀 16」

子どもたちが巨大迷路にチャレンジしている間に、シェーンブルン裏の墓地まで足を延ばした4名。

ここにはコントラバスの神様と呼ばれるウィーンフィルで活躍し、退団と同時にコントラバスソリストとして世界で初めに活躍をした巨匠ルードヴィッヒ・シュトライヒャーの眠るお墓があります。

日本にも度々訪れコントラバスセミナーやオーケストラとのコンチェルト共演、レコーディングなど多くの業績を残しています。また長年にわたってウィーン音大(通称)で教えていたので日本からの留学生がシュトライヒャー先生の指導のもとシュトライヒャースタイルでのコントラバス演奏を広めた時期もありました。

私たちも30年ほど昔の話になりますが、シューベルトの「鱒」の共演や先生のオリジナル作品「あるコントラバス奏者の夢」と題して「オーケストラの仕事に行ったら、ソリストが居ないから代わりにヴァイオリンソロを弾いたり(美しきロスマリン)ワーグナーの序曲のヴァイオリンパートを弾いたり(フラジオでヴァイオリンの真似)などなど、最後にホッとしてブラームスの子守唄を弾いて終わる」というユーモラスなメドレーで愉しんだ想い出があります。

子どもたちが無事にウィーン研修旅行を終えて帰国した後、「この経験を一生の宝物に次の世代につながって行くことへの感謝の気持ち」を先生に報告しました。