雄さんの昭和ひとりごと に_5

(に‐5) 「忍たま乱太郎」と「ハリーポッター」

 この二つ、よく似ていると思いませんか?。アニメ「忍たま乱太郎」はNHK(Eテレ)で放送中ですが、元は朝日小学生新聞に1986年から2019年まで長期連載されていた「落第忍者乱太郎」(略して「落乱」)で、作者は女性漫画家の尼子騒兵衛氏です。我が家も購読していました。主人公の乱太郎と親友のしんベヱ・きり丸の三人が物語の中心です。その内、きり丸のキャラがアニメと新聞とで少し違います。「落乱」の方は髪が長くて、まるで女の子のようです。事実、よく女装して女の子に化けていました。そして、乱太郎たちが学び寮生活を送る「忍術学園」と敵対する「ドクタケ忍者隊」首領の「稗田八方斎」は、よく乱太郎たちから「冷えた八宝菜、不味そう~」と冷やかされるキャラでした。一方、「ハリーポッター」は英国の作家J・K・ローリング氏(女性)の作品で、初出が1997年です。主人公のハリーと親友のロン・女の子のハーマイオニーの三人が物語の中心です。そして、ハリーたちが学び寮生活を送る「魔術学校」と敵対する闇の魔術師が「ヴォルデモート」で、この名を口にするのも忌み嫌われていた不気味キャラでした。このようによく似ている二つの作品ですが「落乱」の初出が1986年、「ハリー」は1997年です。私は「ハリーポッター賢者の石」が発表されたとき、ローリング氏はどこかで「落乱」を読んだのかな? と思いました。