雄さんの昭和ひとりごと の_4-

(の‐4)熨 斗

 「のし」と読みます。「熨斗鮑(のしあわび)」の略です。祝い事における進物や贈答品に添える飾りで、細長く黄色い紙を長六角形の紙で包んだ形状をしています。この「細長く黄色い紙」が、昔々は本物のアワビだったそうです。アワビを薄くスライスして細く切り、棒でのばし(これを「のす」と言う)、乾燥させて作ったものだそうです。それがいつの頃からか、上記のようになったそうです。しかも現在は更に簡略化されて、熨斗と水引が印刷された「のし紙」を贈答品に掛けるのが一般的になっています。ところで、中国語で「熨」は「熱でシワをのばす」の、「斗」は「ひしゃく」の意味があり、熨斗は昔の「火のし」、つまりひしゃくに炭を入れた「アイロン」のことだったそうです。今でも中国語でアイロンのことを「熨斗(ウット)」というそうです。アワビを薄くのばすことと何か関係があるのでしょうか?。 さて、次回は(は‐4)です。さあ何を書こうかな。