雄さんの昭和ひとりごと は_5b

(は‐5b) 阪神電車(国道線)

 子供時代、親戚が西宮の国道2号線沿いのアパートに居住していたので、親に連れられてよく訪ねて行きました。その時にびっくりしたのが、アパートの前の道を電車が走っていたことです。一両だけの路面電車で、窓がやたらと大きかったことを憶えています。親戚の男の子が「ナイフを作る」と言って、5寸釘をそのレールの上に置くのですが、しばらくしてやってきた電車がその5寸釘の上を通ると、ものの見事にナイフが出来ているのです。「雄ちゃんもやってみ」というので5寸釘をもらって同じようにレールに置くと、やはりナイフが出来るのです。そのナイフで「釘さし」をして遊びましたが、普通の釘より地面に良く刺さりました。しかし、いま考えるとかなり危険なことをやってたんだと思います。車がビュンビュン走る片側2車線の、そのまた奥に電車のレールがあったのですから・・・。

今は無き、阪神電車(国道線)の約60年前の思い出です。