雄さんの昭和ひとりごと (さ-8)

(さ‐8) 皿 鉢

 「さはち」です。「はち料理」は、一つの大皿に各種の料理を盛り付けた高知県の郷土料理で、“さわち” とフリガナを打たれたり 平仮名で “さわち料理” と書かれることが多いですが、正しくは “さはち” と書いて「sawachi」と発音するのが本当のようです(参考・嵐山光三郎「日本一周 ローカル線温泉旅」講談社現代新書)。

 私事わたくしごとで言えば、以前 高知県のアマチュアオーケストラの演奏会に招待して戴いて 終演後の “打ち上げ” にも参加させて戴いたとき、テーブルに並んでいた御馳走に驚いたことがあります。名物の “鰹のたたき” をはじめ沢山の種類の料理が乗った大皿が何枚もあり、それが “皿鉢” という料理であると初めて知りました。もちろん、その美味しさにも驚いたことは言うまでもありません。

しかし “乾杯!” のビールのあと 団員の方々がお酒をぎにきて下さった時に、またまた 驚いたことがありました。日本酒を飲む “おちょこ” や “ぐいみ” の底がとがっていて、飲み干さないかぎり卓上に置けないのです。置こうと思って飲み干すと次々にお酌にきて下さるので、頑張って飲んでいるうちにすっかり酔っぱらってしまったのです。後で知ったことですが、こうして“へべれけ” になるまで呑んでもらうのが土佐流のもてなし方らしいです。・・・とにかく、驚きの多い高知旅でした。

ところで、いま心配している事は “南海トラフ巨大地震” です。今後30年以内に80%の確率で起き、高知県は地形の関係で津波の被害が甚大になると言われています。あの “打ち上げ” のときお酒を注ぎにきて下さった気の良い団員の方々が大変な目に遭うことのないよう、地震がいつまでも起きないことを願っています。