雄さんの昭和ひとりごと (な-8)


(な‐8) 菜っ葉 と 茸 と 難波

「なっぱ」と「なば」と「なんば」です。今回は 野菜の話です。

「菜っ葉」は、ビタミンやミネラルが豊富な “葉物野菜” の俗称です。調理する時に湯がくことが多いですが、栄養分を損なわないよう生で食べることをお勧めします。ホウレン草などは、ベーコンや玉子などと一緒に炒めるか 鍋物にそのまま投入して食べると美味しいですよ。

「茸(なば)」は、広く西日本で使われるきノコの俗称で、椎茸栽培農家のことを昔は “茸師(なばし)” と呼んだそうです。そういえば以前、おなじマンションに住む岡山出身の方から「ナバがいっぱい採れたから分けてあげる」といって “あか初茸はつたけ” を戴いたことがありました。

次に「なんば」です。難波は ご存じ大阪ミナミの一大繁華街ですが 昔はここに広大なネギ畑があったそうです。そのため、古い大阪の人はネギのことを “なんば” と呼びました。「かも南蛮なんばん」という、鴨肉とネギの乗った美味しい汁蕎麦がありますが、大阪の人はこれを「ホンマは鴨難波(かもなんば)や」と思っています。今でもこの「難波なんばねぎ」を栽培している方がいて、その味は「香り・甘味・とろみ」の三拍子が揃っていて、特に「かも難波なんば」に合うそうです。食べてみたいですね。

最期にまた「なんば」です。古い滋賀の人はトウモロコシのことを “なんば” と呼びました。たぶん「南蛮黍(なんばんきび)」が省略されて伝わったのでしょう。伯母のご主人が守山市出身の人で、昔みんなで阪神パークに行った時に 焼きトウモロコシの屋台を見て「なんば焼きを売ってるぞ」と言って買ってくれたことを憶えています。同じ “なんば” でも、ネギと トウモロコシとあって ややこしいですね。

ところで、博多の人が「なんば?」と言ってる場合は、皆さん気を付けましょう。“なんば言いよっと?” の略で「何を言ってるんだ!」の意味なのですよ。