雄さんの昭和ひとりごと に_4-

(に‐4)西風

 単に「にし」と読みます。俳句の季語であり、船員用語でもあります。東風は「ひがし」または「こち」、南風は「みなみ」または「はえ」、北風は「きた」などと言います。西洋のギリシャ神話では吹く風にもそれぞれに「神」がいて、北風が「ボレアス」南風が「ノトス」東風が「エウロス」そして西風が「ゼピュロス」です。ゼピュロスは英語ではゼファー(ZEPHYR)といい「神が出現する時に吹く西風」と言われています。つまり「春の訪れを告げる豊穣の風」で、縁起の良い風なのです。ボッティチェリの絵画「ヴィーナスの誕生」でも有名ですね。また、バイクにもカワサキの「ZEPHYR400」という名車があります。「西風」と軽快に走るバイクのイメージが重なるからでしょうか。ちなみに、私の所属していたフォークバンド「なかよし・おのころ・たこやき・バンド」の旧名は「ZEPHYRS(ゼファーズ)」」で、このバンド名でヤンタンに出ました。懐かしい想い出です。 さて次回は(ぬ‐4)です。さあ何を書こうかな。