雄さんの昭和ひとりごと -て_3-

(て-3)「てんとう虫のサンバ」と「結婚しようよ」

 「てんとう虫のサンバ」は作詞・さいとう大三、作曲・馬飼野 俊、歌・チェリッシュ、1973年の今からちょうど50年前の曲です。チェリッシュは仲の良い夫婦デュオで、そのためこの曲は当時の(今も)結婚披露宴の定番ソングでした。新婦の友人たちがホイッスル(笛の一種)や鈴・タンバリンなどで賑やかに盛り上げながら歌っていました。ところでこの曲を聴くと思い出すのは吉田拓郎が1971年に発表した「結婚しようよ」です。社会派フォークシンガーの中でもひときわ硬派と言われた拓郎が「自分の結婚の時には軟弱な曲を作るのか」と非難を浴びた歌です。四畳半フォークの雰囲気がプンプンしていたからでしょう。でも聴き比べると、私の耳にはどちらの曲も若い二人の未来に向かっての希望を感じる、めでたい歌に変わりはありません。