雄さんの昭和ひとりごと -み_2-

(み‐2)「みんみんぜみの唄(NHKみんなの歌より)」荒木一郎 

 荒木一郎氏は詩人であり、シンガーソングライターであり、色々な楽器が演奏できるマルチプレイヤーであり、ステージやラジオ等でのトークも話題豊富で、才能豊かなタレントだった。このブログで私が中高生の時にラジオを聴いていた話を度々しましたが、また一つ思い出した番組があります。朝日放送の「星に唄おう」です。その荒木一郎氏がパーソナリティを務めた10分間ほどの短い番組で、毎晩ありました。テーマ曲は「空に星があるように」で「♪~空に星があるように、浜辺に砂があるように、僕の心にたった一つの、小さな夢がありました」と、ワンコーラスが流れてから「今晩は、荒木一郎です」と低く小さな声で番組が始まりました。時にはギターで唄ってくれたりして、聴いているとなぜか気持ちが妙に落ち着く、好きな番組の一つでした。ところが番組は、急に打ち切りになりました。荒木氏が事件を起こしたのです。詳細は書きませんが、当時「二世タレントの驕り」と言われたそうです。しかし表題の「みんみんぜみの唄」はそのような騒動には関係なく、聴く人の心を童心に帰してくれます。三島由紀夫の「潮騒」太宰治の「走れメロス」芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のようなものでしょうか。その後彼が芸能界に復帰を果たしてから50年たちました。今80歳近いと思いますが、以前のように活動を続けておられるのでしょうか?。