雄さんの昭和ひとりごと い_4-

(い‐4)石

 奈良の明日香(飛鳥)地方に「石舞台」という、巨石を積み上げた遺跡があります。皆さんもご存じだと思いますが、これは未完成の古墳だと言われています。土で覆うと古墳が完成するのに何かの事情でこんな形で止まってしまったのでしょう。また大阪市にある「大阪城」も、豊臣秀吉が「大坂城」を造る前は「石山本願寺」という城塞のような寺があったそうです。名前の由来は、その場所に本願寺を造る時に浄土真宗の信者や僧兵たちが地面を掘ると巨大な石が出て来た事にあると言われています。たぶん古墳だったのではないでしょうか。あと、外国で「石」の遺跡で有名なのは「ストーンサークル」や「モアイ像」、「マチュピチュ」や「ピラミッド」など挙げるときりがありませんね。ところで昔、ヨーロッパに「フリーメーソン」という徒弟制度の組織が起こりました。その意味は「自由なる石工」です。ヨーロッパ各地の大聖堂や大寺院など石造りの建築物は誰がどのようにして造ったのかと思いますが、それらは全て国境を自由に行き来できた「石工職人」たちの手によって造られたものなのです。そして、その高い技術力や組織力によって民衆から「畏敬の念」を集めて、今では正に「世界にまたがる団体」として建築に関係なく、活動しているということです。「フリーメーソン」と聞くと何やら秘密結社のように思われがちですがそんなことはないようで、日本でも何か所か「ロッジ」という教会があるそうです。以前、夙川の神楽町にある「フォートワース」というカントリー&ウェスタンのライブハウスに行った時、すぐ近くに日本フリーメソジスト教会があって「ヘー、こんな所に」と思ったものです。 さて次回は(う‐4)なので(うし)です。さあ、何を書こうかな。