雄さんの昭和ひとりごと く_4-

(く‐4)駆 士

「くし」と読みます。二月堂の「お松明」で知られる東大寺の修二会(お水取り)は「練行衆」と呼ばれる11名の僧侶が執り行いますが、ウラで行事を支える「三役」と呼ばれる人たちもいます。その役の一つが「駆士」です。世襲で伝わり、ふだん奈良を離れて生活する人も修二会の時期にはひと月の間、東大寺に籠って行事の世話を伝統的な作法で行うそうです。今回の(く‐4)に何を書こうか迷っていたら、たまたま見ていたテレビで、司馬遼太郎氏の「街道をゆく(奈良編)」で修二会が詳しく採り上げられていて、この「駆士」についての説明もありました。それまで私は何も知りませんでした。というより「お水取り」は二月の風物詩ぐらいにしか思っていなかったのです。とても勉強になりました。 さて次回は(け‐4)です。さあ何を書こうかな。