雄さんの昭和ひとりごと (よー5b)

 

4度 と 5度(その2)

 音程のお勉強の続きです。前回は「完全4度」「増4度」「完全5度」「減5度」についてお話ししました。じゃあ「減4度」や「増5度」という音程は無いのですか? という声が聞こえて来そうです。・・・はい、あります。存在します。なので今回はそれについてお話ししたいと思います。

 ドとファの4度を考えると、前回「ドとファ」が完全4度、「ドと♯ファ」が増4度ということでしたね。なので「ドと♭ファ」が減4度になります。 ※「♯ドとファ」も減4度ですが、ここでは説明を省きます。

 次にドとソの5度を考えると、同じく前回「ドとソ」が完全5度、「♯ドとソ」が減5度ということでした。なので「♭ドとソ」が増5度になります。※「ドと♯ソ」も増5度ですが、ここでは説明を省きます。

 →ここで注意して欲しいのは鍵盤を使って音程の問題を解いている人です。

「ドと♭ファ」の減4度の場合、鍵盤では「♭ファ」は「ミ」と同じ場所なので「ドとミの長3度」と間違ってしまいがちです。

また「♭ドとソ」の増5度の場合、鍵盤では「♭ド」は「シ」と同じ場所なので「シとソの短6度」と間違いがちです。

→「4度は4度」「5度は5度」なのです。

 →できれば4度や5度に限らず音程の問題を解くときは鍵盤で考えずに五線紙に音符を書いて考えましょう。そうすると間違いが無くなりますよ。「♭ファ」は「ミ」ではなく「♭ファ」だし、「♭ド」は「シ」ではなく「♭ド」なのです。